日本ドラマ-健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-1話~最終回まで
健康で文化的な最低限度の生活のキャストと相関図も紹介予定!
2018年の夏ドラマとして期待の高い健康で文化的な最低限度の生活!
フジテレビで放送予定の健康で文化的な最低限度の生活をネタバレ!
目次
- 1 ☆ 健康で文化的な最低限度の生活 概要 ☆
- 2 ☆ 健康で文化的な最低限度の生活 あらすじ ☆
- 3 ☆ 健康で文化的な最低限度の生活-登場人物とキャスト&相関図 ☆
- 4 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-1話~最終回まで
- 4.1 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-1話
- 4.2 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-1.5話
- 4.3 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-2話
- 4.4 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-2.5話
- 4.5 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-3話
- 4.6 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-3.5話
- 4.7 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-4話
- 4.8 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-4.5話
- 4.9 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-5話
- 4.10 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-5.5話
- 4.11 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-6話
- 4.12 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-6.5話
- 4.13 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-7話
- 4.14 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-7.5話
- 4.15 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-8話
- 4.16 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-8.5話
- 4.17 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-9話
- 4.18 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-9.5話
- 4.19 健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-10話(最終回)
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☆ 健康で文化的な最低限度の生活 概要 ☆
アナタの“人生”、私が立て直します!!
新人公務員が困っている人たちの“人生”に寄り添う
新たなヒューマンドラマ、始まります!!
他人の“人生”について、真剣に考えたこと、最近ありますか?
忙しい日々の暮らしの中で、みんな自分自身、せいぜい家族の人生を背負うことで精一杯。
それはそれで、当たり前で仕方ないことなのかもしれません。
目の前にいる人が、人生に行き詰まり、困っていたとしたら、手を差し伸べてあげられるでしょうか?
自分が生きることに精一杯で、他人の“人生”に深く関わっていくなんて、何だか怖いし面倒くさい。
それが当たり前の感覚なのかもしれません 。
でも、人が人と関わることで、誰かの人生に、明日を生きる希望の光が差すとしたら…。
このドラマの主人公・義経えみるは、ごくごく平均的で安定志向の新人公務員。
ところが、「生活保護受給者」を支援するケースワーカーというお仕事にいきなり就くことに。
そんな等身大の22歳が、とある事件をきっかけに一念発起。
壁にぶつかり、喜び、悲しみ、時には怒り…
そしていつしか、誰かの救いになっていく…このドラマは、そんな物語。
不器用だけど真っすぐなえみるや、彼女を支える個性豊かなメンバーが、
行き詰まった誰かの人生を立て直し、不安や迷いを、明日を生きる希望の光に変えていく!
☆ 健康で文化的な最低限度の生活 あらすじ ☆
私の“安定”はどこへ行った…?
生活保護現場の壮絶な現実に直面し、戸惑いと計算違いの中で、キャリアをスタートするえみる。
えみるの担当する110世帯には、知れば知るほど奥の深い、それぞれの“人生”があった。
普通に生きてきたはずの彼らの人生は、どこでどう、歯車が狂ってしまったのか?
そして、どうすれば希望ある明日へ向かうことが出来るのか…?
えみるに課せられたミッションは、そんな彼らの人生に、
向き合い、寄り添い、そして自立への道筋を見つけ出していくこと。
でも私は、誰かの人生に影響を及ぼすような大それた人間じゃない…
こんな自分にいったい何ができる――――?
原作紹介
徹底した取材とリアリティを追求した描写で、「生活保護」というテーマに潜む奥深い問題点を様々な角度から描き出す。
また、著者自らが「問いかけを投げるような作品にしたい」と語る通り、生活保護受給者側も、彼らを支えるケースワーカー側も価値観が多様であり、それゆえに非常にキャラクター性に富み、群像劇としても楽しめる秀作。
☆ 健康で文化的な最低限度の生活-登場人物とキャスト&相関図 ☆
義経えみる:吉岡里帆
普通に育って、普通に就職した女の子がケースワーカーの仕事を通して、人と真剣に向き合うこと、己のやるべきことに気がついて、少しずつ心をたぐり寄せながら成長していく。
かつては映画監督という夢を抱いていたが挫折し、安定を求めて公務員になった平凡・等身大女子。
情に厚く、まっすぐな性格。
いきなり飛び込んだ生活保護の現場に大いに戸惑うが、配属早々のとある事件をきっかけに一念発起。
目の前の受給者たちの“人生”に寄り添い、自分なりに必死で駆けずり回る。
そして、いつしかそれは、彼らの救いになっていく。
半田明伸:井浦新
えみるを支える指導係で、心優しいけれど信念は強い先輩ケースワーカー
生活保護現場を長年経験してきた先輩ケースワーカー。
受給者に寄り添い、課題を見つけ、道筋を見つけ出すプロフェッショナルで、職場の誰からも頼られる存在。
常に物腰柔らかく穏やかで、人を包み込むような空気を持つが、つかみどころがなく、やや“不思議さん”な一面も。
京極大輝:田中圭
「金を出せるか、出せないか」を、常に冷静に厳しく判断するえみるの上司・係長
お金にシビアで、「就労!」「徹底調査!」などと厳しく檄を飛ばす係長。
法や制度に基づいた運用を求める現実派で、受給者に感情移入して突っ走るえみるに立ちはだかることも。
半田とは真逆のスタンスで仕事の厳しさを教えてくれる上司。
阿久沢正男:遠藤憲一
えみるがケースワーカーとして初めて深く関わることになる生活保護受給者
えみるが初めて深く関わることになる生活保護受給者。
いつもセキばかりしているが、身体はどこも悪くなく、なぜか一日一食しか食べない。
性格は几帳面だがお茶目な一面もあり、謎の多いおじさん。
役所に隠してきた秘密をえみるに知られることになり…。
栗橋千奈:川栄李奈
新人ケースワーカー・義経えみるの同期
頭脳明晰で優等生タイプ
福祉専門職として採用された新人ケースワーカーで、頭脳明晰な才女。
その分、「頭でっかち」で寄り添い型の対話が苦手。
豊富な知識を駆使して接するがゆえに、受給者からは冷たいと思われてしまうことも。
無知なりに熱く人に接して奮闘するえみるを見て、あきれながらも、実はうらやましくも思っている。
七条竜一:山田裕貴
新人ケースワーカー・義経えみるの同期
マザコンで熱血漢
えみると同じ一般職の新人ケースワーカー。
物事をハッキリ言う熱い男な反面、母子家庭育ちのマザコンで、何かにつけてすぐ母親に電話する。
一生懸命働いて育ててくれた母親を見てきたため、何かと理由をつけて働かない人が許せない、という考えの持ち主。
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-1話~最終回まで
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-1話
かつて映画監督を目指したが挫折し、安定・平凡を求めて公務員になった義経えみる(吉岡里帆)。
これでこの先の人生も安泰だとホッとしたのも束の間、栗橋千奈(川栄李奈)や七条竜一(山田裕貴)ら4人の同期とともに配属されたのは、生活保護受給者を支援する、激務必至の生活課だった…。
早速、えみるも先輩ケースワーカーの半田明伸(井浦新)から担当を任されるが、その数なんと110世帯!
福祉の知識もなければ人生経験も足りないえみるは、受給者たちの様々な人生模様に触れ、大きな不安と戸惑いの中で、ケースワーカーとしてのキャリアをスタートする。そんなある日、役所にかかってきた一本の電話が、えみるの運命を大きく左右することになる。
えみるの担当受給者である電話の主は、突然「これから死にます」とだけ告げ、電話を切ってしまう。
大慌てのえみるにたいして、前任者や親族は、いつものことだからとまともに取り合おうとしない。
しかしこれが、新人のえみるにとってはあまりにショックな事件へと発展してしまう。
配属早々、厳しい現実を突きつけられたえみるは、自分なりに受給者たちの人生に寄り添っていかなければならないと決意する。しばらくして、えみるは求職活動中の受給者・阿久沢正男(遠藤憲一)と面談をすることに。
阿久沢は、健康上の問題はないのになぜか咳が止まらず、聞けば、一日一食しか食べていないという。
えみるから報告を受けた、えみるの上司の京極大輝(田中圭)は、阿久沢のお金の使い道に何か秘密があるのではとにらみ、「すぐに家庭訪問。徹底調査!」と指示を出す。
意を決して阿久沢の家を訪ね、調査のために冷蔵庫の中を見せてもらったえみるは、そこであるものを見つけて……!?
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-1.5話
私の苗字は「義経」です
東区入庁式で区長から何度名前を呼ばれても気づかなかった義経えみる。
社会人スタートの大事な時にえみるが「ぼんやり」してしまった理由とは?
そんな波乱の入庁式の後、えみるはこれから共に働く同期4人と出会う。
「義経です!」とえみるから始まった自己紹介だったが…。
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-2話
義経えみる(吉岡里帆)は、安定を求めて公務員になった新人ケースワーカー。
勤務初日から、生活保護を受給する110世帯の担当を任され、不安と戸惑いを抱えながらも受給者と向き合う日々がスタートする。
配属早々に、担当している受給者が自殺してしまうというショックな出来事に遭遇したえみるだったが、指導係の半田明伸(井浦新)のサポートもあり、時が止まったようにただ借金を返済し続けていた受給者・阿久沢正男(遠藤憲一)の人生の再出発を手助けすることに成功。
「この仕事、続けていけるかも…」という思いを胸に、別の受給者である母子家庭の日下部家へ向かう。
すると、仕事と子育てのほか、父親の介護もしているシングルマザーの聡美(江口のりこ)から思わぬ褒め言葉をかけられ、すっかり上機嫌に。
うれしさのあまり、居合わせた高校生の息子・欣也(吉村界人)には、家計を助けるためにとアルバイトを勧める。しかし、日下部家には、えみるの知らない事情がまだまだ隠されていた。
聡美が娘・リナ(瑞城さくら)のSNSを見ていると、そこには、リナのお小遣いだけでは行けないようなおしゃれなスイーツ店や、はやりのカフェの写真がズラリ。
不審に思った聡美は欣也に相談するが、その反応はどこか冷たい。
その晩、欣也は母の目を盗んでリナにお金を渡していて……!?また、区役所では、栗橋千奈(川栄李奈)らえみる以外の新人ケースワーカーも、窓口を訪れる受給者たちに悪戦苦闘していた。
そんななか、課税調査の結果が判明し、えみるたちは上司の京極大輝(田中圭)から、生活保護を受給しながら収入申告を怠る、いわゆる不正受給について説明を受ける。
そして、不正を指摘された世帯のリストを受け取ったえみるは、そこに書かれた“日下部欣也”という名前に、思わず自分の目を疑って……!?
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-2.5話
所持金67円の高校生
生活保護を受給している家庭に育つ日下部欣也(吉村界人)は、自らのバイトが不正受給になると知らずに働いてしまっていた。
自分が働いて稼いだお金を全額徴収されると聞き、さらに、アルバイト先に半田(井浦新)とえみる(吉岡里帆)が来ていることに気づいた欣也は動揺し…。
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-3話
えみる(吉岡里帆)が担当する日下部家で、生活保護費の不正受給が発覚。
高校生の欣也(吉村界人)が、母・聡美(江口のりこ)に何も言わずにアルバイトをしていたのだ。
生活保護受給世帯では、役所に申告せずに稼いだバイト代は不正受給となり、全額返還が鉄則。
何とかしたいと思ったえみるは、生活保護法第63条を適用すれば、返還額の一部が免除されるかもしれないと口にする。しかし結局、その考えはえみるの早とちりで、ぬか喜びさせられた聡美は再び失意の底へ。
さらに、欣也が今もアルバイトを続けていることが分かり、返還額は60万円にも膨れ上がってしまっていた。
聡美は、欣也がギターやCDに大金をつぎこんだことに怒り心頭。
純粋に音楽の夢を持ち、母を気遣ってバイトしていた欣也も返還に納得がいかないと激しく怒り、ギターをたたき壊す。
日下部家は崩壊の危機を迎えてしまう。数日後、話を聞いた京極(田中圭)が、欣也のために使わなくなった古いギターを持ってくる。
えみるはいつも厳しい上司の思わぬ優しさに感激。
京極からは、それとこれとは話が別だと、改めて全額返還を命じられるが、えみるはこのギターが日下部家の問題に向き合う突破口にならないかと考える。欣也は、ギターをたたき壊した日以来、家に帰っていなかった。
半田(井浦新)から、まずは欣也との信頼関係を築くことが先決だと言われたえみるは、早速、ギター片手に日下部家を訪ねるが、聡美は「音楽とかやってる場合じゃない」と厳しい口調になり、話し合いは険悪なムードに。その晩、落ち込む同期を励まそうとした七条(山田裕貴)に誘われ、栗橋(川栄李奈)らと食事をしたえみるは、帰り道、欣也が路上ライブをしていたことを思い出して駅へと向かうが、欣也の姿は見当たらない。
そのころ、欣也の妹のリナ(瑞城さくら)は、聡美と再び言い争いになり、家を飛び出した兄を探していた。
そして、欣也がかつての不良仲間のバイクに乗っているところを目撃してしまう。不正受給発覚をきっかけに複雑化した日下部家の問題に、どう対応したらいいのか…。
思い悩むえみるのもとに、リナが訪ねてくる。
リナは「ごめんなさい…」とお金を差し出し、これまで隠していた苦しい胸の内を打ち明けて……。
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-3.5話
休憩室は母のカレーと恋の香り
ある昼の休憩室。
彼女のいない七条(山田裕貴)と後藤(小園凌央)は、理想のデートに妄想を膨らませ盛り上がっていた。
そこへやってきた向井(谷まりあ)が広げたお弁当の中身は、まさかのカレー。
カレーの匂いをプンプンさせながら、豪快に食べる向井の姿に興奮した2人は…!
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-4話
一年前に夫のDVが原因で離婚し、以来、生活保護を受けている岩佐朋美(安達祐実)が、七条(山田裕貴)を訪ねて窓口へやって来る。
朋美は6歳になる娘の育児をしながら求職活動にも積極的で、七条は朋美に、同じく女手一つで自分を育ててくれた母の姿を重ね、熱心に求職活動を勧める。一方、朋美の面談中に娘の咲(吉澤梨里花)と遊んでいたえみる(吉岡里帆)は、咲の異変に気付き、朋美が咲をストレスのはけ口にしているのではないかと疑う。
すぐに七条に相談するが、朋美びいきの七条は、「あの人なら大丈夫」とまともに取り合おうとしない。しばらくして、求職活動の状況を確認しようと七条が連絡すると、朋美から「面接を受けた会社に採用された」とうれしい報告が。
まるで自分のことのように大喜びする七条だったが、なぜかその日を境に、朋美と連絡がつかなくなってしまう。
さらに、街中で七条が声をかけると朋美は慌てて逃げ出し、その真意が分からない七条は頭を抱える。七条の上司・京極(田中圭)は、これ以上連絡が取れないなら、朋美の生活保護打ち切りを検討するよう指示する。
するとそこへ朋美の妹がやってきて、就労が決まったという朋美の話がうそだったことが判明。
仕事でのつまずき、夫のDV、生活保護を受けている負い目…同年代の生き生きした女性たちと自分の人生を比べ、追い詰められていた朋美は、とっさにうそをついてしまったのだ。
七条は、そんな朋美の精神状態を心配しつつも、今まで通り「負けないでほしい」「頑張ってほしい」と励ましの言葉をかける。
朋美もやる気を見せるが、その表情から、えみるは、このままでは朋美が壊れてしまうのではと心配する。
そして、就労に向けて再び話を進めようとする七条と言い争いになり……。一方、娘からの手紙で、別れた妻が亡くなったことを知った阿久沢(遠藤憲一)は仕事に身が入らない。
ようやく借金を返し終わり、人生を再スタートさせた矢先の悲しい知らせ……、阿久沢にさらなる人生の転機が訪れようとしていた。
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-4.5話
葉っぱも食べてよ!栗橋さん!
残業中の栗橋(川栄李奈)、桃浜(水上京香)のもとへ、南(安座間美優)が深海生物の占いカードをもってやってきた。
カードを一枚引き、どの深海生物がでるかで、その人の隠された本当の自分がわかるというが、その結果に納得がいかない2人。
しかし、その後桜餅の食べ方で議論になった時に、意外な桃浜の性格が垣間見え…。
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-5話
ある日、生活保護を受けたいと一人の男が窓口にやって来る。
男の名前は島岡光(しまおかこう)(佐野岳)。
島岡は、自分がうつ病であること以外は何も話そうとせず、親族による援助が可能かを確認する“扶養照会”も頑なに拒否。
京極(田中圭)は頭を抱えつつ、島岡に生活保護を認めるかどうかを判断するための調査をえみる(吉岡里帆)に指示する。
島岡の元を訪ねたえみるは、何とか家族について聞き出そうとするが、島岡は途端に激しい貧乏ゆすりを始め、父親への連絡は「無理なんで」と異常な拒絶を見せる。
えみるは、島岡がただ甘えているだけなのではないかと思い、いら立ちを募らせる。仕方なく、戸籍をもとにえみるが島岡の父親のことを調べると、驚きの事実が判明する。
島岡は、島岡雷(しまおかあずま)(小市慢太郎)という輝かしい経歴をもつ総合病院の院長の息子だったのだ。
父親に収入があると判断した京極は、早速、扶養照会を進めるよう指示するが、島岡が何か人に言えない悩みを抱えているのではないかと考えた半田(井浦新)は、慎重になるべきだと京極に進言。
2人の意見は真っ向から対立する。案の定、えみるから扶養照会することを聞かされた島岡は、それを激しく拒否。
しかし、どんなに尋ねてもその理由を明かさないため、いら立ちを隠せなくなったえみるは「決まりだから仕方ない」と、島岡の希望を突っぱねる。
すると島岡はある行動に出て…!?その頃、静岡のとある病院では、雷がデスクに飾ってある写真を愛おしそうに見つめていた。
そこに写っていたのは、6年前にいなくなった頃の息子・光(こう)だった――。
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-5.5話
誰にも言えない
ベテランケースワーカー石橋(内場勝則)は、担当の男性(岩谷健司)が住む“あおい荘”を訪問していた。
住人は、石橋が生活保護受給者である自分たちへの真剣みが感じられないため「ケースワーカーとして、ハズレ」だと訴える。
そこへ、やってきた島岡光(佐野岳)に、担当のえみる(吉岡里帆)は「どんなことでも、本気で一緒に考える人間」だと話す石橋。
えみるに対し、心を閉ざしていた島岡だったが…。
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-6話
生活保護の申請にあたり、親族に援助が可能かを確認する“扶養照会”を頑なに拒否し、その理由を決して明かそうとしない島岡(佐野岳)。
困り果てたえみる(吉岡里帆)は、京極(田中圭)の指示で扶養照会を強行する。
すると早速、行方知れずの息子を心配していた父・雷(小市慢太郎)が上京。
総合病院の院長である雷には扶養の意思があることから、京極はすぐに親子を会わせるようえみるに指示するが、それを知った島岡は、ひと足早く宿泊施設から逃走してしまう。
自分を拒絶する息子の態度に、「構ってほしいだけ」と笑う雷だったが、その笑顔がなぜか引っかかるえみる。
そこへ、島岡が駅のホームで自殺をはかったという知らせが飛び込んでくる。幸い、島岡は一命を取りとめたが、緊張の走る役所。
そこに雷が再び突然訪ねてくる。
激しい剣幕で息子の居場所を聞き出そうとする雷の豹変ぶりに、えみると京極は驚きを隠せない。
扶養照会の判断が正しかったのか、悩む京極に半田(井浦新)は「人が死ぬところだったんですよ。」と強い言葉で告げる。
自らの判断が、受給者の命の危険を招いたと感じた京極は、「この件は、全て自分の責任で対応する」と宣言。
役所内でカンファレンスを開き、今後の対策について話し合うが、島岡親子が抱える問題が分からないだけに、なかなか答えは見いだせない。
ショックが大きいえみるは、自分の考えを持てないでいた。その頃、病院では島岡の様子に異変が起きていた。
面会できるようになったと連絡を受けたえみると京極は早速、島岡の元を訪ねるが、そこで主治医から、島岡親子について衝撃の事実を聞かされる――!
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-6.5話
一触即発!?半田と京極
残業を終え、島岡(佐野岳)の件について話している七条(山田裕貴)、後藤(小園凌央)、桃浜(水上京香)。
半田(田中圭)と京極(井浦新)が対立する様子を初めて目の当たりにした3人は、その話で盛り上がっていた。
そこへ噂の2人が「何の話してたの?」とやってくる。
気まずさもあり、そそくさと帰ってしまった後藤と桃浜に対し、タイミングを逸し取り残されてしまった七条。
何気ない会話から、またも意見が食い違う半田と京極は一触即発の事態に!?
その間に挟まれた七条だったが、気が付くとまさかの展開に…!
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-7話
頭脳明晰(めいせき)な優等生・栗橋(川栄李奈)は、その豊富な知識と福祉に対する高い意識でバリバリと仕事をこなす、同期随一の“できる”ケースワーカー。
しかし、そんな彼女には欠点がある。
優秀すぎるが故に、“できない”人の気持ちが分からず、人前で笑うのも苦手。
利用者に全身全霊でぶつかり、笑顔で接するえみる(吉岡里帆)を見て、人知れずコンプレックスを感じていた。そんな栗橋が頭を悩ませていた利用者が中林吉徳(池田鉄洋)。
姉を一年前に亡くして以来、働く意欲が全く感じられない。
このままでは税金のムダ遣いにしかならないと栗橋は、中林に生活保護の打ち切りを通告。
翌日、生活保護廃止を通告する“指示書”を持って役所を訪れた中林から偶然話を聞いたえみるは、中林が、文字が反転したり、歪んで見えたりする発達障害の一つ“識字障害”だと告白される。「ハリウッドスターや有名人もカミングアウトしてる」とえみるが語る通り、識字障害を持った人は一定の割合で存在する。
しかし、字の読み書き以外のことは普通にできるため、気付かれにくいのだ。
苦しみ抜いて生きてきた中林の事情も知らず、一方的に保護を打ち切りかけた栗橋は、顔には出さないものの落ち込み、半田(井浦新)や同期のメンバーも彼女を心配する。しかし、翌日には、栗橋は完全に立ち直っていた。
識字障害について猛勉強し、中林の障害者手帳の取得を可能にした上で、理解ある就労先を見つけるために動き回る。
自らの信念に従い、ケースワーカーとしてのミッションを果たそうとする栗橋。
しかし、肝心の中林とは、全く気持ちが通じ合っておらず、問題はさらに大きくなってしまう。
コンプレックスを克服できずにもがく栗橋に、えみるは友人として言葉をかける。一方、えみるは、街中で娘の麻里(阿部純子)といっしょにいる阿久沢(遠藤憲一)に遭遇。
2人がこれから一緒に暮らすと聞くと、「本当に良かった!」と涙を流しながら大喜びするえみる。
しかし、麻里は…?
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-7.5話
同期たちのファースト・クリスマス
新人ケースワーカーとして、日々奮闘してきた七条(山田裕貴)、後藤(小園凌央)、桃浜(水上京香)の同期3人もクリスマスを迎え、それぞれの1年を振り返る。
困難を乗り越え、成長を感じる七条、桃浜だったが、後藤はどうもハッキリしない。
「そんなんだから『あの人』と進展がないままなんだよ」と後藤が密かに思いを寄せる「あの人」の話になり…。
後藤が思いを寄せる、「あの人」とは…?
そして、後藤は無事思いを伝えられるのか!?
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-8話
ケースワーカーとして2年目を迎えたえみる(吉岡里帆)のもとに、利用者の赤嶺岳人(音尾琢真)が病院に搬送されたと連絡が入る。
過度な飲酒で膵臓(すいぞう)を壊し、アルコール依存症の疑いもあるという。
しかし、当の本人は治療する気ゼロで、このまま飲み続ければ間違いなく死んでしまう。
もう二度と利用者を死なせたくないえみるは、必死に説得し、何とか禁酒を約束させるが、数日後、赤嶺は再び酒を飲んで大暴れする。
約束をいとも簡単に破られたことにショックと怒りを覚えるえみるだったが、調べてみると、アルコール依存症はれっきとした病気で、自分の意思では治せないことを知る。まずはアルコール依存症について知らなければ…と考えたえみるは猛勉強を開始。
半田(井浦新)のアドバイスで、断酒を目指す人たちが集まる“断酒会”を訪ね、驚くべき実態をまざまざと見せつけられる。
アルコール依存症患者と向き合うのは、ケースワーカーとして最も困難な作業だと知る半田から、「その覚悟はありますか?」と問われたえみるは、治療のきっかけを与えられるのは自分しかいないと奮起し、早速、そのチャンスが訪れる。再び病院に搬送された赤嶺は、「次は、命はありませんよ」という医師の言葉と、えみるの熱い説得でようやく治療に専念することを承諾。
ところが、結局本人はいまだに自分が病気だという自覚がないままで…。
えみるはアルコール依存症が“否認の病”と言われる理由を思い知る。
どうしたら病気だと自覚させ、治療につなげられるのか――。
思い悩んでいると、見かねた石橋(内場勝則)がえみるに声をかけ、ある出来事を話し出す……
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-8.5話
父親が知らない夜の私
麻里(阿部純子)は、父・阿久沢正男(遠藤憲一)には内緒でキャバクラで働いていた。
客の小宮山(市川勇)から何故ここで働くのかを聞かれ、父親のことを話す麻里に小宮山がかけた言葉は…。
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-9話
ある日、えみる(吉岡里帆)の元に、孫のハルカ(永岡心花)と2人暮らしの高齢受給者・丸山幸子(小野和子)の家でボヤ騒ぎがあったと連絡が入る。
慌てて家を訪ねると、そこには見知らぬ女性が。
それは、4年前に娘を残して男と姿を消した、ハルカの母・梓(松本まりか)だった――!
梓は、幸子の介護をしながら、今後はハルカをきちんと育てると話し、そのために自分も生活保護を受けたいと申し出る。えみるや半田(井浦新)、京極(田中圭)も突然の展開に戸惑いを覚えるが、一家がすでに生活を共にしていることから、調査の結果、梓は生活保護を受給できることに。
しかし、どうしても梓への不信感がぬぐえないえみるは、思い切って4年前に失踪した理由を梓に尋ねる。
すると、それまでの態度とはうってかわって、梓が攻撃的な一面を見せ始め、さらに、認知症が進んでいることを理由に、幸子の分の生活保護費も自分の口座に振り込むよう要求してきて……。一方、阿久沢(遠藤憲一)の娘・麻里(阿部純子)が倒れた。
知らせを受け、病院に駆けつけた阿久沢は、医師から麻里が妊娠しているという驚きの事実を聞かされる。
さらに、麻里が抱える秘密や、離れていた17年間の本音が次々と明かされていく。
言葉を失う阿久沢。
せめて、おなかの子供の父親を教えてほしいと願う阿久沢だが、麻里は何も話そうとしない。
困り果てた阿久沢から話を聞いた半田は、ふと何かを思い出し、半田らしからぬ厳しい言葉を口にする。
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-9.5話
アオヤギ食堂の勝負メシ
娘・麻里(阿部純子)のことが気がかりで、仕事に全く集中できていない阿久沢(遠藤憲一)に青柳(徳永えり)が声をかける。
「おっさんも頑張ってるのは認めてるよ」と1年を振り返り、初めて会った時のことを思い出す2人。
そこへ、やたら気合の入ったえみる(吉岡里帆)と半田(井浦新)がやってきて…!!
健康で文化的な最低限度の生活-あらすじ-10話(最終回)
生活保護受給者の祖母と暮らすハルカ(永岡心花)の元に、失踪した母・梓(松本まりか)が4年ぶりに帰ってきた。
梓は、認知症の母の介護をしながらハルカを育てることを理由に、自らも生活保護を申請。
しかし、正式に生活保護が決定すると、母親を施設に預けて自分は再び家を空けるなど好き放題。
一週間以上放置されたハルカは孤独に耐えきれず、えみる(吉岡里帆)に助けを求める。ハルカは児童相談所で一時的に保護されるが、梓とはいっこうに連絡がつかない。
業を煮やしたえみるは、梓の生活保護費を口座振り込みから窓口支給に変更。
支給日当日、役所に乗り込んでくるであろう梓と話をしようと考えたのだ。案の定、男と連れ立ってやってきた梓は怒り心頭。
約束どおり生活保護費を支払うよう、強く求める。一方で、娘の心配よりお金に執着する梓の様子に、えみるの怒りも爆発寸前。
えみるが、ハルカは児童相談所で保護され、いずれは養護施設への入所も検討されていることを告げると、梓は顔色を変え、「施設に預ける気はない」と断固拒否。
挙句、激高した梓たちは暴力に訴え、半田(井浦新)と京極(田中圭)が何とか押さえるという事態に。
ハルカの幸せを一番に考え、母親から引き離すべきと考えたえみるは、日を改めて梓を訪ね、再び対峙する。
しかし、ハルカの口からは思いがけない言葉が飛び出して…。その頃、麻里(阿部純子)は、いまだ子どもを産むかどうかを迷っていた。
阿久沢(遠藤憲一)は、授かった命を大事にしてほしいと願う反面、離れていた17年間の負い目もあり、何と言っていいか分からない…。
やがて麻里は、「先生、まだ間に合いますよね」と、ある決意を固めて……。今、守るべき2つの小さな命。
えみる達の、ケースワーカーとしての真価が問われる最終回!